船員就業規則とは

船員を雇用する者が、船員の労働条件や服務規律等について定めたもので、その目的や役割・効果については労働基準法(陸上)における就業規則と同様です。

一方で、船員は職場と乗船中の生活が一体であり、また、長期間の乗船勤務とそれに続く連続休暇という労働環境の特殊性により、陸上就業規則には無い様々な規定が含まれます。

陸上の就業規則と同じく船員就業規則においても、必ず届け出なければならない事項と、定めを設けた場合に限って必ず記載しなければならない事項とがあり、また、作成および変更の際には、船員の代表の意見を聞くことや行政官庁(地方運輸局長経由国土交通大臣)に届け出ることが義務付けられています。